キム·ヨンア (著者) セムアンドパーカーズ 2023-04-20212ページ 152*215mm 276g ISBN : 9791165347253
本紹介
養育不安を鎮める
魔法のような本
★サムスンソウル病院小児青少年科専門医ユ·ゴンヒ教授推薦 ★
★ 小児青少年精神科専門医 キムウンジ院長推薦 ★
★ 放送人ナム·ヒソクおすすめ★
養育の不安を一気に静める
わが子の心理調査報告書
人間の発達段階は体系的かつ順次進行される。子供たちごとに発達時期も異なり、まちまちだが発達の方向はすでに決まっており、すべての子供が同じように発達の段階を経る。それで子供が直面した発達の段階をスキップするその何かを提供しても子供にそれほど役に立たない。そのため、子供の認知体系と図式水準に対する理解があれば、子供に最も必要なものを最も適切な時期に提供することができる。
この本『逃す子供の心理を慰める親の心』には、親なら必ず知っておくべき多様な発達心理理論を6つの章に分けて説明している。絵本と組み合わせて説明するため、難しくなく簡単に読める。
第1章では、ボルビーの愛着理論を通じて生涯初期の養育者の世話行動によって子供が持つようになる安定的愛着がどれほど重要かを話す。絵本『シーザーのルール』と『青いアヒル』、『赤いカンガルー』を通して母性愛を、『100万回生きた猫』を通して愛着関係が人生をどのように変えるかについて、『精肉店ママ』、『怒られたくない!》 などを通じて多様な愛着タイプについて調べる。
第2章ではピアジェの認知発達理論を通じて人間がどのように物を認知し学んでいくのかについて調べる。すでに知っている基本図式を変化させながら新しい環境に適応していく認知発達段階をよく見せてくれる絵本で《猫はみんな知ってる?》?》, 《特別な黄色い風船》などを紹介する。また、「アヒルとフクロウ」や「ドンドン!ドンドン!」の登場人物のように、異なる図式を持った相手を理解しながら拡張される認知過程についても話す。
第3章では社会の中で関係を結び、お互いの発達に影響を与え、死ぬまで成長するというエリクソンの心理社会発達理論について語る。『100人生絵本』、『私の名前はジャガジュ』等を通じて成長と衰退の意味を調べ、『赤いクレヨンの物語』、『地下庭園』、『おばあちゃんのシワが好きです』等を通じて発達の8段階ごとに成し遂げなければならない課題を点検してみる。
第4章では、ボーウェンが研究した家族関係の情緒的密着について話す。《私のせいで》、《倒れる家族》、《プールに行った父親》などに現れた自己分化、家族投射、三角関係、多世代伝授、情緒的断絶の事例を探し出し、結局親が自分の不安を治めなければ子供の経験値は低くならざるを得ず、これは成長の土台となる多様な場合の数をなくすことができると助言する。
第5章では、サティアの経験主義家族治療を説明し、家族間のコミュニケーションの重要性について語る。『熊さんの椅子』、『縞模様ができました』、『真のチャンピオン』などの絵本を通じて多様なコミュニケーション方法を示し、健康な家庭を築くことができるコミュニケーション方法について紹介する。
第6章では、誰に会うかによって人生が変わる可能性があるという命題の対象関係理論について調べる。『アナグマの時間』、『私は川のように話します』、『壁の中に住む子供』などの絵本を通じて肯定的な対象関係を作る親の役割について考えさせる。
絵本は立派な先生
一人の大人として自分を振り返らせる
養育者にとって絵本は立派な先生になれる。絵本を通じて普段とは違う観点で自分の子供を見ることができ、それによって新しい価値と悟りを得ることができるからだ。小児青少年精神科専門医のキム·ウンジ院長は絵本について次のように話した。
「絵本の中には子供たちの願いと希望、恐怖と悲しみがあります。それで、親が絵本の世界を子供と共有すれば、子供たちの世界をよりよく探索し、自分の子供をよりよく理解できるようになります。そして絵本の中には子供だった私たち大人たちの人生があります。それで親の中に隠れていた恐怖と悲しみを悟らせたりもします。難しい作業ですが、絵本の中で子供だった私の隠された感情の片鱗に向き合うことは、私と子供を描き、人生をよりよく理解できるように助けてくれます」
絵本を通じて発達心理理論を説明する《見逃す子供の心理を慰める親の心》を読んでいると、いつのまにか一人の大人としてこれまで子供たちにどのように接してきたのか自分を振り返ることになる。どもる子供をありのまま認めてくれる父親、一人で過ごす子供を無理やり引き出さずにゆっくり近づいてじっと手をつないでくれる両親、子供を叱る代わりに一緒に方法を探していく隣人、子供を立派な対象として認めて尊重する大人など絵本に登場する成熟した大人たちの姿を通じて子供に対する自分自身を振り返ることができる。親が発達と養育の過程をよく知ってこそ、自分の子供が正しく立つことができる。この本を見て、より快適で余裕のある養育方式を知ることになるだろう。
作家紹介
キム·ヨンア(ジウン)
自ら尊いという感情を持ってこそ、その力で養育のエネルギーを元気に発散できるという信念で、多様な相談プログラムを進めている。梨花女子大学で国文学を専攻し、大峙洞と教育現場で数多くの子供たちに会った。子供たちの痛みに接するたびに、その子供たちの後ろに傷ついた両親がいることを知った。初等学校1年生だった長男に円形脱毛症が生じたことを契機に、私もやはり子供に良い親ではなかったということに気づき、洞教育大学院で相談心理学を、ソウル基督大学校でキリスト教相談学博士号を取得した。
梨花女子大学校生涯教育院、嶺南サイバー大学院、ハンセ大学校治癒相談大学院で後学を養成した。ハンギョレ教育文化センターで数年間数千人と共にした読書治療教育(読書で治癒する私の中の影)を行い、「読書を通じた心治癒」の効能に対する確信を得た。現在は両親と会社員だけでなく幼稚園、小·中·高等教育現場まで絵本を活用した相談を進行しており、相談センター「親:情」を通じて多くの方と会っている。
著書には「泣き方を失ったあなたへ」、「痛い魂、本に出会う」、「十代という名の宇宙人」、「私の心を読んでくれる絵本」などがある。
プレビュー